Androidの開発環境をUbuntu10.04(on VMplayer 3.1.3)からUbuntu10.10にアップグレードしたところ, 以下のようなエラーが発生しログインができなくなってしまった.
エラーメッセージ :
インストールに問題があります!
GNOME電源管理のデフォルト設定が正しくインストールされていないようです。
システム管理者に問い合わせてください。
幾つかトライしてみたが, 結局Ubuntu10.10を再インストールして解決した.
失敗例も含め, トライした内容をまとめておく.
1. 失敗例:仮想ディスク圧縮
1.1 ディスク容量の確認
Ubuntu日本語フォーラム[1]を見ていると, ディスク容量の不足が原因との記載があったので, まずはディスク容量を確認する.
ログインできないので, 以下の手順でVMPlayerでLiveCDからUbuntuを起動し, ディスクをマウントしディスク容量を確認した.
1) Ubuntuをインストールしている xxx.vmxファイル内の以下の項目を修正する.
(a) 起動時にbios設定を有効にする.
bios.forceSetupOnce = "TRUE"
(b) cdromにUbuntu10.10のLiveCDイメージを設定する.
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "C:\GuestOs\image\ubuntu-ja-10.10-desktop-i386.iso"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
(c) cdromを起動時に有効にする.
ide1:0.startConnected = "TRUE"
2) VMPlayerを起動するとBIOS設定画面が表示されるので, "Boot"タブで"CD-ROM Drive"を一番上にして, "Exit"タブで"Exit Saving Changes"で設定を保存する.
起動デバイスの順位は, "+"/"-"キーで変えられる.
3) LiveCDが起動したら, "Ubuntuを試す"を選択する.
4) ディスク容量を確認する.
(a) Ubuntu10.10のインストールディスクを確認する.
$ sudo -s
# fdisk -l
ディスク /dev/sda: 53.7 GB, 53687091200 バイト
ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 6527
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 バイト
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
ディスク識別子: 0x000ae8b9
デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム
/dev/sda1 * 1 6254 50235223+ 83 Linux
/dev/sda2 6255 6527 2192842 5 拡張領域
/dev/sda5 6255 6527 2192841 82 Linux スワップ
(b) ディスクをマウントし, ディスク使用容量を確認する.
# mount /dev/sda1 /mnt
# df
まだ13GB程度は使用可能であった.
1.2 VMPlayerによるコンパクト化
13GB程度利用可能であるので, ディスク容量の不足が原因とは考えにくいが, まずはVMPlayerで仮想ディスクのコンパクト化を行ってみた.
1) VMplayerを起動し, Ubuntuを選択し"仮想マシン設定の編集"する.
2) ハードディスを選択し, "ユーティリティ"→"コンパクト"を選択し実行する.
3) コンパクト化が完了したら, 再起動する.
しかし, 同様の症状でログインできなかった.
1.3 vmware-diskmanagerによるディスク圧縮[2]
vmware-diskmanager.exeなるツールで, 仮想ディスクの圧縮が行えるといった記載があったので試してみた.
1) vmware-diskmanager.exeをインストールする.
(a) ここからVMware Serverをダウンロードする.
(b) VMplayerがインストールされているとVMware Serverをインストールできないので, VMPlayerを一旦アンインストールする.
(c) VMware Serverをインストールし, インストールディレクトリにあるvmware-diskmanager.exeをどこかに退避する.
(d) VMware Serverをアンインストールし, 再度VMPlayerをインストールする.
2) ディスクを圧縮する.
vmware-disknamager.exe -k Ubuntu.vmdk
3) ディスクの圧縮が完了したら, VMPlayerでUbuntuを起動する.
しかし, 苦労したにもかかわらず症状は改善せず.
2. 再ストール
ディスク容量はもともと13GB程度残っており, またディスク圧縮操作を試しても症状は改善しなかったので, 違う原因の可能が高い. やむを得ず再インストールすることにした.
再インストール自体はインストーラに従ってインストールすればそれほど問題ではないが, Androidの開発環境など各種パッケージのインストールをやり直すのは大変である.
いろいろとググっていると, インストール済みパッケージを簡単にインストールし直す方法[3]が見つかった.
2.1 インストール済みのパッケージ一覧取得
1) 1.1のディスク容量の確認と同様に, LiveCDを起動して"Ubuntuを試す"を実行する.
2) 以下の手順で, パッケージの一覧を取得する.
$ sudo -s
# mount /dev/sda1 /mnt
# chroot /mnt
# dpkg --get-selections > /home/package.lst
2.2 再インストール
1) LiveCDを起動して"Ubuntuをインストール"を選択する.
2) インストーラの手順に沿ってインストールする.
(a) "ディスク領域の割り当て"で"手動でパーティションを設定する"を選択する.
(b) "ディスク領域の割り当て"で/dev/sda1を選択し, ”変更"をクリックする.
利用方法 : ext4ジャーナリングファイルシステム
マウントポイント : /
注) パーティションの初期化にチェックを入れると, /homeなどが初期化されてしまうので注意!!
(c) インストールをクリックし, インストールを実行する.
2.3 パッケージのインストール
1) Ubuntu10.10を起動する.
2) 以下の手順で以前インストールしていたパッケージをインストールする.
$ sudo -s
# dpkg --set-selections < /home/package.lst
# apt-get dselect-upgrade
意外と簡単にほぼ元の環境に戻すことができた.
2.4 sun-java6-jdkインストール
Android-x86のビルド環境が正常か試すために, eclair-x86をビルドしてみたところ, "jar コマンドが見つかりません"と途中でエラーが発生した.
少し調べたところ, 2.3のパッケージのインストールでsun-java6-jdkがインストールできなかったようだ.
そこで, Ubuntu10.10 自宅サーバ構築手順:Java実行環境(sun-java-jdk6)インストール[4]の手順に沿って, sun-java6-jdkをインストールした.
やっと, Ubuntu10.04から10.10にアップグレードが完了!!
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参考URL:
[1] Ubuntu日本語フォーラム / ubuntu 9.10の「GNOME電源管理」に関連する起動不可について
[2] 分割仮想ディスクを結合する(by vmware-vdiskmanager) 常水商会::よしなしごと
[3] Synapticでインストール済みのパッケージ一覧取得&クリーンインストール時にリストからまとめてインストール
[4] Ubuntu10.10 自宅サーバ構築手順:Java実行環境(sun-java-jdk6)インストール
エラーメッセージ :
インストールに問題があります!
GNOME電源管理のデフォルト設定が正しくインストールされていないようです。
システム管理者に問い合わせてください。
幾つかトライしてみたが, 結局Ubuntu10.10を再インストールして解決した.
失敗例も含め, トライした内容をまとめておく.
1. 失敗例:仮想ディスク圧縮
1.1 ディスク容量の確認
Ubuntu日本語フォーラム[1]を見ていると, ディスク容量の不足が原因との記載があったので, まずはディスク容量を確認する.
ログインできないので, 以下の手順でVMPlayerでLiveCDからUbuntuを起動し, ディスクをマウントしディスク容量を確認した.
1) Ubuntuをインストールしている xxx.vmxファイル内の以下の項目を修正する.
(a) 起動時にbios設定を有効にする.
bios.forceSetupOnce = "TRUE"
(b) cdromにUbuntu10.10のLiveCDイメージを設定する.
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "C:\GuestOs\image\ubuntu-ja-10.10-desktop-i386.iso"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
(c) cdromを起動時に有効にする.
ide1:0.startConnected = "TRUE"
2) VMPlayerを起動するとBIOS設定画面が表示されるので, "Boot"タブで"CD-ROM Drive"を一番上にして, "Exit"タブで"Exit Saving Changes"で設定を保存する.
起動デバイスの順位は, "+"/"-"キーで変えられる.
3) LiveCDが起動したら, "Ubuntuを試す"を選択する.
4) ディスク容量を確認する.
(a) Ubuntu10.10のインストールディスクを確認する.
$ sudo -s
# fdisk -l
ディスク /dev/sda: 53.7 GB, 53687091200 バイト
ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 6527
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 バイト
セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
ディスク識別子: 0x000ae8b9
デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム
/dev/sda1 * 1 6254 50235223+ 83 Linux
/dev/sda2 6255 6527 2192842 5 拡張領域
/dev/sda5 6255 6527 2192841 82 Linux スワップ
(b) ディスクをマウントし, ディスク使用容量を確認する.
# mount /dev/sda1 /mnt
# df
まだ13GB程度は使用可能であった.
1.2 VMPlayerによるコンパクト化
13GB程度利用可能であるので, ディスク容量の不足が原因とは考えにくいが, まずはVMPlayerで仮想ディスクのコンパクト化を行ってみた.
1) VMplayerを起動し, Ubuntuを選択し"仮想マシン設定の編集"する.
2) ハードディスを選択し, "ユーティリティ"→"コンパクト"を選択し実行する.
3) コンパクト化が完了したら, 再起動する.
しかし, 同様の症状でログインできなかった.
1.3 vmware-diskmanagerによるディスク圧縮[2]
vmware-diskmanager.exeなるツールで, 仮想ディスクの圧縮が行えるといった記載があったので試してみた.
1) vmware-diskmanager.exeをインストールする.
(a) ここからVMware Serverをダウンロードする.
(b) VMplayerがインストールされているとVMware Serverをインストールできないので, VMPlayerを一旦アンインストールする.
(c) VMware Serverをインストールし, インストールディレクトリにあるvmware-diskmanager.exeをどこかに退避する.
(d) VMware Serverをアンインストールし, 再度VMPlayerをインストールする.
2) ディスクを圧縮する.
vmware-disknamager.exe -k Ubuntu.vmdk
3) ディスクの圧縮が完了したら, VMPlayerでUbuntuを起動する.
しかし, 苦労したにもかかわらず症状は改善せず.
2. 再ストール
ディスク容量はもともと13GB程度残っており, またディスク圧縮操作を試しても症状は改善しなかったので, 違う原因の可能が高い. やむを得ず再インストールすることにした.
再インストール自体はインストーラに従ってインストールすればそれほど問題ではないが, Androidの開発環境など各種パッケージのインストールをやり直すのは大変である.
いろいろとググっていると, インストール済みパッケージを簡単にインストールし直す方法[3]が見つかった.
2.1 インストール済みのパッケージ一覧取得
1) 1.1のディスク容量の確認と同様に, LiveCDを起動して"Ubuntuを試す"を実行する.
2) 以下の手順で, パッケージの一覧を取得する.
$ sudo -s
# mount /dev/sda1 /mnt
# chroot /mnt
# dpkg --get-selections > /home/package.lst
2.2 再インストール
1) LiveCDを起動して"Ubuntuをインストール"を選択する.
2) インストーラの手順に沿ってインストールする.
(a) "ディスク領域の割り当て"で"手動でパーティションを設定する"を選択する.
(b) "ディスク領域の割り当て"で/dev/sda1を選択し, ”変更"をクリックする.
利用方法 : ext4ジャーナリングファイルシステム
マウントポイント : /
注) パーティションの初期化にチェックを入れると, /homeなどが初期化されてしまうので注意!!
(c) インストールをクリックし, インストールを実行する.
2.3 パッケージのインストール
1) Ubuntu10.10を起動する.
2) 以下の手順で以前インストールしていたパッケージをインストールする.
$ sudo -s
# dpkg --set-selections < /home/package.lst
# apt-get dselect-upgrade
意外と簡単にほぼ元の環境に戻すことができた.
2.4 sun-java6-jdkインストール
Android-x86のビルド環境が正常か試すために, eclair-x86をビルドしてみたところ, "jar コマンドが見つかりません"と途中でエラーが発生した.
少し調べたところ, 2.3のパッケージのインストールでsun-java6-jdkがインストールできなかったようだ.
そこで, Ubuntu10.10 自宅サーバ構築手順:Java実行環境(sun-java-jdk6)インストール[4]の手順に沿って, sun-java6-jdkをインストールした.
やっと, Ubuntu10.04から10.10にアップグレードが完了!!
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参考URL:
[1] Ubuntu日本語フォーラム / ubuntu 9.10の「GNOME電源管理」に関連する起動不可について
[2] 分割仮想ディスクを結合する(by vmware-vdiskmanager) 常水商会::よしなしごと
[3] Synapticでインストール済みのパッケージ一覧取得&クリーンインストール時にリストからまとめてインストール
[4] Ubuntu10.10 自宅サーバ構築手順:Java実行環境(sun-java-jdk6)インストール